夏休みの過ごし方Ⅱ 〜 Summer heat*制作Days 〜

diary5

京都二条 ONO*Space店主・コラージュ作家 おのみちこのブログ


白熱した リオ・オリンピックも終わり、なんとなく寂しさの残るここ数日。
う〜ん…夏に弱い私。 以前から「スペースが休みの間に行こう♬」と思っていた事もほとんど次回にお預けになりました。今夏は持病の症状が少し出たり 暑さにやられ貧血が続き、ノロノロと1つの動作に時間が かかる かかる((-。-; 苦笑)。秋冬に向けての製作と準備のみで1日が終わるといううペース。まぁ、しょうがないですね。体の状態に合わせてコツコツと熟すのみ。

そんな晴天続きで猛暑の関西でしたが、昨日今日は台風の影響で久々のお湿り☂。やれやれ〜気温も低めで風が吹き 心地よく何だかほっと一安心です。

 

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布の小物入れと香箱 展


さてさて、少しは過ごしやすくなる気候 9月21日より、ONO*Space 秋冬OPEN始まります!
今年で3回目となるコラージュカレンダーの原画展『十二ヶ月Ⅲ』と、その他には
新しい試みとして、コラージュの布雑貨をほんの少しお披露目します →詳細はこちら

ONO*Spaceを持つことになった時、(いつかオリジナルの布雑貨を置いてみたい♡)と思ってはいましたが
こんなに早く試みる機会が持てるとは思ってもいませんでした。
コラージュの作品を製品として気軽にお持ち帰りいただけるように…と 生み出したのが『香箱』。
そんな香箱とはまた違う、コラージュの実用品はできないかなぁ・・・。
刺繍やアップリケなどで仕上げられた製品イメージは沸くものの、(コラージュした雑貨ってどうなんだろう…)という不安な気持ちで止まっていた構想。
でも ”やってみないと判らない”精神で、この度テスト的に少しだけ製作してみることにしました。 さてさて、どうなることやら。。。


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本体の小物入れ作りにご協力いただいたのは、京都の北区にあるメイファ雑貨店さん。
諸事情により 今は週1回だけOPENされている小さなお店です。

 

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オーナーの中島さんは、私が東京で活動していた頃からのお付き合い。この春久々にお店へ遊びに伺った時、店内に並んでいる彼女のハンドメイド製品に目が止まりました。カラフルでかわいい模様のプリント生地で作られた小物入れを見つけて「こんなファブリック雑貨にコラージュしてみたいナァ🎶」と思わず口に・・。 快く引き受けてくださったお気持ちに大変感謝しています🍀 コラージュが似合いあそうな生地を吟味。自らチクチクと刺繍を施したオリジナルの取手紐を準備して、早速  秋用に数点製作していただきました。

 

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今回の小物入れのイメージは、ヨーロッパの 温かみあるレトロな刺繍。
(少し立体的で温もりのある素材で施した模様がワインポイント添えてあったら、心が弾むんじゃないかな…)
数年前に友達と行った 銀閣寺にあるユキ・パリスさんのアトリエ。そこで見た、収集されたアンティークのテーブルファブリックの手仕事は、懐かしくてキュートで繊細でした。使える事が優先された日用品なのに、手の込んだ仕事が施されている事にとても感動したのを覚えています。オマージュの気持ちで、その時購入した刺繍本を眺めながら…。


そんな構想話をしていたら、この春個展を開催してくださった装飾家の黒石友希さんが 刺繍やステンシルなどの図案集を貸してくれました⭐︎ 洋書の魅力的な装丁にも惹かれ、ますます気持ちが高まります。 

 

2016081815580000.jpgそんな資料の図案を元に 草花や木の実、蝶々や小鳥などをモチーフにした、ワンポイントや帯模様などのパターン柄をコラージュ。 布や刺繍糸を直にボンドで貼り合わせていきます。始めてみるとナカナカ大変^^; 
仕上がりの様子を見ながら 色々なタイプを作ってみます。

 

洋書の刺繍図案をそのままコラージュ用にアレンジ。ナナカマドの枝や実、葉っぱを染め和紙で貼り合わせ、二羽の鳥は様々なコットンやリネン、刺繍糸を貼り合わせて。ワンポイントのつもりが、ついつい手の込んだコラージュになってしまいました。

 


資料を全く見ずに 小物入れの雰囲気に合わせて描いた図案も作り始めました。
黄色いコットンリネンに リネン布と刺繍糸でコラージュ。
今回のコラージュで大切にしている事は ”楽しくワクワクしながら進める”。
会期の決まった展覧会となると(作らなきゃ)が先に立ち、楽しい気持ちで作品に向かえなくなる。”ゆっくりペースでもワクワクとトキメク気持ち”が湧いている状態で取り掛かれるように。

 


 こちらは いつかやってみたかった ラフ図案も下絵もなしの完全フリーハンドコラージュ。
本体の素材感や雰囲気を生かし、糸の自然な動きや感覚で自由に描いてみる。

 

枝に小鳥を止めて^^☆🐤  ヘンリボーン模様の小物入れ。「コラージュしなくても充分素敵」と思ったので、手を加えるのに勇気がいりましたが、思い切ってフリーハンドで。

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カレンダーの原画作品や香箱では、実物の生物をスケッチして下絵と図案を起こしてから制作に入るのですが、小物入れへのコラージュは刺繍のデザインを自由にする感覚。まだまとまりのないデザインですが楽しく進められています。 そう、まだまだ先は長い。楽しく丁寧に作る事を大事に🍀