夏休みの過ごし方Ⅰー 作家の喜び🍀


京都二条 ONO*Space店主・コラージュ作家 おのみちこのブログ

2016.08.01琵琶湖
2016.08.01琵琶湖

 

8月は、京都より3℃は低い故郷に帰って自分メンテ中。持病薬の副作用検査を受けたり通院を済ませたら、この春夏の疲れが一気に出たようで、眠くて眠くて💤(苦笑)いっぱい睡眠と栄養補給をして、 ようやく元気復活してきました^0^ 。

五輪の開会式に魅了✨ サンバは心が明るく軽くなり、ボサノヴァは心穏やかに癒される🎶
オリンピックはいつも 孤独な創作時間のパワー補給。ゴール(完成)への道のりにエールを送り、エールをくれる。この夏は
リオにハマりながらの創作時間になりそう⭐︎

 

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さてさて  今日はずっと書き留めておきたかった ~ 作品お買い上げ記録のBlog ~ です

 


 

コラージュ製作を始めて6年、ONO*SpaceをOPENして早3.5年、これまで21点の作品がお嫁にいきました。
そのほとんどが京都での展覧会Space にお越し下さった方に気に入っていただいて、お家や仕事場、又は大切な方への贈り物にと運んで下さいました。
私の手もとから様々な居場所にゆったりと飾っていただいて、また様々な方に観賞されているのかと思うと、本当に有難くて感謝の気持ち。1つ1つが思い出深く意味深い記憶です。




初めてお買い上げいただいた作品『anemone』4連作。
まだコラージュでの個展などを開催する以前、HPでご紹介した画像をご覧になり、e-メールでのご連絡をいただきました。お渡しの後は額装され、名古屋に新しく建てられた介護施設のリビングに設置いただきました。

 相談室3-1-2 anemone

展示風景の写真、今はこの  お送り頂いた画像のみ。新築の香りがする奇麗なお部屋の壁におさまって誇らしげに見えます。作品と色合を合わせて置かれたテーブルセンターが印象的。
初期の作品は技法の原点とも言えます。自分に一切何も無くなってしまったような感覚になった 空虚な時代に生まれた”自分の出来る事”。まだ塵のような自分の それを認めてもらえたような気持ちになり、とても救われた出来事でした。


 

睡蓮3連作

 

睡蓮 睡蓮 睡蓮

睡蓮の3連作。2011年東京青山での個展「Cycle」と、2013年アトリエオープニング個展にて展示した作品。ご自分の会社の事務所の1室に飾りたいとの事でお買い上げ頂きました。
リネン生地が大好きで、京都のリネンショップで購入した「ネロリ」というハーブから取られた名前の生地は、クリーム色のような、生成のような 柔らかい曖昧な色合い。そこに自ら染めた和紙を貼り合わせた睡蓮とお玉杓子をモチーフにした3作品。3点で1作品と思っていたので、一緒に飾っていただけている事が嬉しいです。お渡しの際、事務所の木製家具の風合いに合わせた木地額で額装させていただきました。

 


 

菫とパンセ
こちらもお仕事場。2015年春の個展の為に制作した 仏アンティーク植物図鑑の一頁『菫とパンセ』からの模写図案コラージュ作品。生成リネン地に染め和紙や刺繍糸を使用して、異国の古い図鑑をそっと紐解いた時の乙女な憧れやオマージュを表現した作品。以前からヨーロッパのボタニカルテイストをコラージュで表現してみたかったので、念願叶った作品第1号でもあります。
京都の同志社女子大学にお勤めの女性が「事務室の壁に⭐︎」とお買い上げくださいました。

その後のある日、飾られている様子を拝見しに大学へ。

 

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快く学内をご案内いただいて 作品の飾られたお部屋でお茶を楽しませて頂きました。学内のレトロな煉瓦作りの教会
や校舎の内装と相性が良くて、作品も嬉しそう^_^。
美しく清純な環境へお嫁入できて幸せ者です✨

この植物図鑑からの作品は 他に、『アネモネと雪割草』が2015年個展開催時に京都上京区のご婦人にお気に入りいただいて「部屋に飾りたいワ」とお持ち帰りいただきました。

 


 

白い彼岸花

『白い彼岸花』。2011年個展「Cycle」とアトリエオープニング個展にて展示した作品。
秋風の吹く時季に咲く白い彼岸花を、深紅の布地の上にコラージュした作品。

日本画の絵の具や糸芯などを染め和紙と一緒に貼り合わせて制作しました。
じゅらく壁の床の間に飾っていただくとのことで、松の天然木の贅沢な額装をさせていただきました。

 


 

フランネル

フランネル フランネル


『フランネルフラワー』3連作。
2011年個展「Cycle」と、2013年アトリエオープニング個展にて展示しました。フランネルフラワーをサイクル状にデザインした  私もお気に入りの作品。顎の部分に糸をたくさん貼り合わせた個性的なコラージュ技法です。京都にお住まいの女性がそのままの状態でリビングに飾って下さっています。

 


 

睡蓮

2014年の個展のご案内状に使用し、2016年のカレンダー7月に使われた作品『睡蓮とお玉杓子』。

時折出張で京都へ来られ、ふとアトリエを見つけてお立ち寄り下さった東京のお客さまが、お住まいのお部屋に飾って下さっています。作品の雰囲気に合わせて白木の額装で仕上げました。

 


 

渡り鳥

こちらはお祝いの贈物にして頂いた作品。

個展Cycleでの12月『渡り鳥』。湖西の冬、浮御堂から眺めた新年の風景。雪の降る松葉と一羽のカモメをモチーフにした個性的な菱形の作品です。

 

渡り鳥 渡り鳥

京都の中心街にあるオフィスビルの3F 打合せスペースに飾っていただいています。オフィスのパーテーションに合わせ、ウオールナットの木製額に仕立ててお渡しです。

 


そして、先日は違う場所で、私以外の方によりお客さまへコラージュ作品を届けていただきました。

今年2月に京都の伊勢丹百貨店にて開催された チャリティー展覧会『芸術家と文化人の作品展』。
昨年の個展にお越しくださったお客様とのご縁で、この展覧会に出展させていただきました。作品が落札された場合、その売上は世界の恵まれない子供達や、日本での震災の支援金として活用されます。
これは良い機会と感じ、これまで製作した作品に中から、私の元で充分に活躍してくれたから手放してもいいと思う作品 8点をご提供させていただきました。

上の展示写真の中央は個展「Cycle」の為に製作した 梅の小作品4点。ラベンダー色のリネン地に、染め和紙や糸芯・ビーズ、そして銀泊や岩絵の具絵など、日本画材も使用した作品です。1点づつ離して展示した事しかなかったので、1つの絵のように額装された様子がとても新鮮で素敵だな と思いました。

 

13240748_1105059662890342_6729266593507045584_n チャリティ出展作品
『彼岸花と秋草』
2014年「12ヶ月展」に出展、

2015年9月のカレンダー絵に使用。
『ナンキンハゼとムク』
2014年「12ヶ月展」に展示作品、

2015年12月のカレンダー絵に使用。

 

チャリティ出展 チャリティ出展作品
『雪割草』
2015年「12ヶ月展」に出展、

2016年2月のカレンダー絵の使用。
『銀杏とジョウビタキ』
2014年「12ヶ月展」に出展、

2015年11月のカレンダー絵に使用。

どの作品も思い出深い、その時々に生まれた分身のような存在。美しく額装され、多くの方々に鑑賞していただけた上に なんと なんと、 8作品すべてが落札され、ご希望された方々の元へ旅立って行きました⭐︎

 

作品を飾っていただけるだけでなく、初めて自分の生み出した物で支援への寄付が事が出来て、作家冥利につきるという喜びにあふれた瞬間でした🍀
人の役に立てる・人を助けられる…これほど嬉しい事はありません。こんな機会を作っていただいた支援団体の皆様、コラージュを気に入って下さった皆様に感謝の気持ちです。